外貨預金とは何か?最近新聞やニュースなど、さまざまなところで耳にする言葉だと思います。外貨預金を簡単に言ってしまうと、「外国の通貨で預金をすること」です。一般的な「普通預金」や「定期預金」では、私たち日本の通貨「円」で預金をしているのですが、外貨預金とは円ではなく、例えばドルやユーロなど、外国の通貨で預金をすることだと思っていただければいいでしょう。それでは、外国の通貨で預金をするということについて、もう少し深く入っていきましょう!皆さん、テレビのニュースで「本日の為替相場(レート)は1ドル何円です」という言葉を一度は耳にしたことがあると思いますが、外貨預金とは、その日の相場で外貨を購入して預金をすることだと思って下さい。もっと簡単な例で説明しますね。外貨で「預金」をするということから離れてみると、実は、みなさんも、一度は外貨を買ったことがあると思います。実は、海外旅行に行く時に、ドルや現地の通貨を購入するという行為も、外貨を購入したということに当てはまるのです。どうでしょうか?一度は外貨を買ったことがあると考えたら、外貨を身近に感じることができましたでしょうか?さて、(おそらく)外貨を身近に感じていただいたところで、外貨預金や個人向け国債が、なぜ人気になっているかをご説明しましょう。現在、日本の金利は、空前の超低金利時代と言われています。「銀行に預金をしてもまったく利息がつかないし、ATMの時間外手数料や振込手数料の方が多くかかってしまう。」と思っている方は非常に多いと思います。そんな中、世界に目を向けてみるとアメリカやオーストラリア、ニュージーランド等海外の金利は日本と比較すると圧倒的に高いのです。円で預けているよりも金利が圧倒的に高いため、それに気が付いた人たちからブームが始まり、最近の外貨預金が人気へとつながっているのです。しかし、外貨預金とは良い面だけではなく、リスクも持ち合わせているということも、お伝えしなくてはなりません。外貨預金には、外貨購入手数料(為替手数料)や為替の変動リスク、預金している銀行の破綻リスクなどがあるのです。外貨の仕組みをよく理解したうえで預金をしないと、後々に元本が割れる(損をする)といったケースも出てくるので、外貨預金の仕組みやリスク等について、今後、詳しく説明していきます!ここからはメリットについて触れていきます。外貨預金のメリットとして最初に挙げることができるのが「高金利である」ということでしょう。現在の日本は「超低金利時代」と言われるように、どこの金融機関においても金利は非常に低いものとなっています。そのため、国内における預金では金利による利益がほとんど期待できません。「金利は安く、手数料は高く」というセオリーがもはや定着してしまった感すらあります。しかしこれが外貨預金の場合ですと事情は一変します。外国通貨として代表的なアメリカドルやオーストラリアドル、ニュージーランドドルやユーロなどでは、日本の10〜20倍もの金利がつく場合もあるのです。短期間の取引で大きな利益は見込めませんが、長期に渡って資産運用することにより金利だけで大きな利益を生むことも可能になるというわけです。金利メリットは外貨預金の最大のメリットであると言えるでしょう。外貨預金のメリットとして「為替差益」にも触れておかなければなりません。為替差益とは「為替変動を利用した利益」のことを言います。これには金利での利益よりも短期間で大きな利益を上げることができるという特徴がありますが、タイミングを誤れば逆にマイナスとなってしまう場合もあります。「円高時に外貨通貨を購入し、円安時に円転する」ということが原則となりますが、外貨、株購入時と売却時の円相場の差額が大きければ大きいほど、より大きな利益をあげることができます。例を用いて分かりやすく説明しましょう。 たとえば一冊のipo本があるとします。この本には3000円の定価がつけられているとします。この本を利用して利益をあげるためには「本を安く購入し、高く売却すればいい」という事になります。そこで、この本が安く売られているお店を探し当て、1000円で購入したとしましょう。そして5年後にはプレミアがついて1万円まで値上がりしました。そこでこの本を売却すれば、1万円(売却額)−1000円(購入額)で9000円の差益を生み出せるということになります。さて、この本に外国通貨を代入してみるとまさに外貨預金取引と同じ原理になりますね。外貨預金のメリットとして「リスクを分散させることができる」というものがあります。ここで言う「リスク」は「外貨預金取引におけるリスク」とは別のものを指します。たとえば「インフレーション」です。実は、外貨預金はインフレーション対策として有効活用することができるのです。 インフレーションというのは物価が高騰して紙幣価値が暴落する現象を指し、通常は「インフレ」と呼ばれます。特に第一次世界大戦や第二次世界大戦の戦中戦後にしばしば見られ、これによる経済への打撃は計り知れません。世界で最悪のインフレとして記録されているものでは、第二次世界大戦後のハンガリーで起こったものが有名でしょう。この時は高額紙幣が次々と発行され、もはや現金が価値を持たない状態にまで陥りました。アメリカの同時多発テロが発生した時も現地では一時的なインフレが発生しましたし、また近年の日本においても物価は徐々に上昇傾向にあります。もしこれから先、強力なインフレが日本を襲ったとしたらどうでしょう?その時に外貨預金をしていれば、少なくとも外国通貨の預金分だけは自分の財産が守られることになります。もちろん日本にいつインフレが訪れるのかは誰にも分かりません。将来の安心を確保する意味でも、外貨預金は有効に活用することができるという一例です。外貨預金を始めると、必然的に多くの情報を吸収するようになります。たとえばニュースや新聞などを自発的に目にするようになるでしょうし、インターネットを利用して外貨預金にまつわる様々な情報収集を行うようになるかも知れません。為替は経済の動きを具体的に捉えるのには絶好の種であると言えます。こうしたものを日常的に目にすることによって、世界経済などへの関心も高まっていくでしょう。 実はこの外貨預金は、「頭の体操」として非常に有効なものであるとされています。もちろん外貨預金で資産を増やすことができれば万々歳です。しかし資産を増やすことが主な目的でなく、脳の活性化を促すために利用する人も少なくありません。特に仕事を定年退職し、頭を使う機会がめっきり少なくなったという年輩の方などには最適ではないでしょうか。たくさんの株情報を吸収して脳を活性化し、資産運用で脳を刺激し、世界経済に思いを馳せて頭の体操。これで資産を増やすことができれば一石二鳥ならず一石四鳥ですね。外貨預金とはどのようなものなのでしょうか?外貨預金とは、まずは外国の通貨を買うことから始まり、そして、高金利で資産を増やしていき、最後に円に戻すということです。(外貨で受け取ることも可能です。)銀行等で円から外貨を買う場合、それぞれの通貨(国)毎の手数料がかかり、円に戻す際にもまた手数料がかかります。(預入時の適用相場をTTSレート、引出時の適用相場をTTBレートと呼びます)一般的には1米ドルあたり(購入時)片道1円・往復2円、1ユーロあたり片道1円50銭・往復3円、1オーストラリアドルあたり片道2円50銭・往復5円、1ニュージーランドドルあたり片道2円55銭・往復5円10銭かかります。また、外貨預金は外国の通貨で運用するので、購入時と円転時の為替レートの変動によるリスクがあります。購入時の為替相場と比べ、円転時の為替相場が円安になった場合、為替差益(プラス)が生じますが、逆に、購入時よりも円転時の相場円高になった場合、為替差損(マイナス)が生じ、元本割れするケースもあります。(例えば1ドル=120円の相場で1ドルを購入した場合、円転時の相場が1ドル=130円であれば10円得したことになりますが、円転時の相場が1ドル=110円であれば10円損したことになります。)つまり、高金利ではありますが為替変動によるリスクも伴っている商品であることも覚えておいて下さい。しかし、この「外貨預金の教科書」を読んだあなたは外貨を理解し外貨と上手く付き合うことができるでしょう。数年後にはあなたの資産は何倍にも膨れ上がるかもしれませんよ。